プロローグ

4/5
前へ
/395ページ
次へ
6:00ジャスト 私のスマホから大音量で刹那的なピアノの旋律が流れてくる。 ベッドの中から枕元にあるスマホを手探りで探り、その音楽を止めた。 かれこれ7年。 このピアノの曲が私のアラーム音。 私とこれを弾いている『先輩』しか知らない曲。 楽譜もなければ、CDがあるわけでもない。 題名さえないこの曲の音源は私のスマホと『先輩』の頭の中にだけ。
/395ページ

最初のコメントを投稿しよう!

773人が本棚に入れています
本棚に追加