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「もう!航介さんっ!」
「悪いわるい。つい、我慢出来なくなった。・・・あんなエロい電話、何時も江利奈としてるのか?」
未だ見ぬ、父親と叔父とがヤッている話を間接的に聞かされる方が、タバコなんかよりもずっと胎児に悪影響だろう。と梶谷は考える。
「姉ちゃん、航介さんが浮気しないかすごい気にしてるんだよ」
「だからおまえに、搾り取れるだけしぼり取るようにって命令してきたのか?」
「・・・・・・」
梶谷のあからさまな言葉を、遼太は否定しなかった。
図星なのだろう。
上気させた顔で、うなずく。
「そうすれば・・・わざわざ浮気なんて、あっっ!」
「する暇も汁も、なくなるもんな。全く賢い奥さんだよ。江利奈は」
やきもち焼きだなんて呼べる様な、可愛げがあるレベルではない。
全然可愛くない。
こうして自分の手でどうしようもなく感じている遼太の方が、ずっとずっと可愛い。
妻への当てこすりを言いながら、義理の弟のを擦っている・・・・
梶谷はそんな自分を嗤いたくなった。
自分の手の中で遼太のは先走りの液で滑り、今にもはち切れんばかりになっていた。
吐くだけの荒い息遣いの合間に、遼太が叫ぶ。
「ダメ!航介さん!ダメだよ!もう、イッちゃう!出ちゃうよっ!」
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