3 秘密の花園(仮)

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「もう!航介さんっ!」 「悪いわるい。つい、我慢出来なくなった。・・・あんなエロい電話、何時も江利奈としてるのか?」  未だ見ぬ、父親と叔父とがヤッている話を間接的に聞かされる方が、タバコなんかよりもずっと胎児に悪影響だろう。と梶谷は考える。 「姉ちゃん、航介さんが浮気しないかすごい気にしてるんだよ」 「だからおまえに、搾り取れるだけしぼり取るようにって命令してきたのか?」 「・・・・・・」  梶谷のあからさまな言葉を、遼太は否定しなかった。 図星なのだろう。 上気させた顔で、うなずく。 「そうすれば・・・わざわざ浮気なんて、あっっ!」 「する暇も汁も、なくなるもんな。全く賢い奥さんだよ。江利奈は」  やきもち焼きだなんて呼べる様な、可愛げがあるレベルではない。 全然可愛くない。  こうして自分の手でどうしようもなく感じている遼太の方が、ずっとずっと可愛い。  妻への当てこすりを言いながら、義理の弟のを擦っている・・・・ 梶谷はそんな自分を嗤いたくなった。  自分の手の中で遼太のは先走りの液で滑り、今にもはち切れんばかりになっていた。  吐くだけの荒い息遣いの合間に、遼太が叫ぶ。 「ダメ!航介さん!ダメだよ!もう、イッちゃう!出ちゃうよっ!」     
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