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ローションなんて、男に挿入する為に用いるだけの、タダの潤滑剤だと梶谷は思っていた。
実際に、その時にだけしか使ってこなかった。今の今までは。
落ちない程度に手の平へとこぼし、滑るようにした手で指で、仰向けにした遼太の体を隈なく触る。
この二か月の間、毎週末のように遼太と寝てきたが、こんな風に確かめるようにして触れるのは初めてだった。
しかし、何時も自分を受け入れ飲み込んでいる箇所の、熱さと柔らかさとを知ると堪え切れなくなり、早そうに遼太と体を繋げてしまっていた。
そのままの体勢で梶谷が、耳や鎖骨、腰骨そして鼠蹊部など皮膚の薄いところへと指先を滑らせる度に、遼太は甘い声を上げる。
特に両の乳首は弱いようだった。摘まみ、擦り合わせる指の力を強く弱く加減するだけで繋がっている箇所が、遼太のがビクビクと震える。
遼太が後ろだけでイケるのはわかり切っていたが、梶谷は前のにも手を伸ばした。
たちまち、ローションと遼太の先走りの液とが混ざり合い、更に滑る。
それは粘っこい水音とともに、遼太を今日何度目かの絶頂へと追い込んだ。
「航介、さん・・・もう、ムリっ!っっ!?」
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