1.ここ二か月の間の、何時もの週末

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 見る間に赤くなっていく遼太の左耳に、梶谷は直にささやく。 そのすぐ下、すっきりとした首筋にあるほくろが堪らなくセクシーだと思った。  遼太からの返事はなかったが、梶谷は構わず続けた。 「メシの前に、コッチの方頼むな?」 ちょうど外側の皮の、自分のボクサータイプの下着を持っていた遼太の手を掴み、中身である自身へと導く。  その義兄の手を払うことはせず、全く為すがままだった遼太はようやく振り返った。 「航介さん・・・」 自分の名前つぶやく遼太の声は、濡れているように梶谷には聞こえた。  半ば開いた赤い口がこれから与えてくれるであろう快感を思い、梶谷は居ても立っても居られずにスウェットのウエスト部分に手を掛け、下着ごとずり下ろした。
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