7色のお守りストラップ

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「ていうか、和奈、なんか疲れてる?」  眼鏡をつけなおすと、頼子が少しかがんで私の顔をじっと見てきた。 「そう? 土日にバイトだったからかな」 「あぁ、そういえば、どうなの? 慣れてきた?」 「うーん……、まぁ、ぼちぼち」  だいぶマシにはなってきたけれど、まだまだ慣れてきたとは言えない。昨日一昨日のことを思い返し、眉を下げて薄く微笑む。 「浮かない顔。例の男の子に絡まれまくってるんじゃないの?」 「ううん、だから違うって。むしろ……よくしてもらってる」  そう言いながら、央寺くんに助けられたり教わったり、マニュアルまで作ってもらったことを思い出す。一番関わりたくないと思ってた人物なのに、本当に気にかけてもらっていて、申し訳ないほどだ。 「ほら、言ってた夜の電話は続いてるの?」 「あぁー……うん、まぁ」 「あら、さすがロック……」 「オンされてないから」
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