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その後、私たちは、部長が食べたかったというもんじゃを食べに行った。
喫茶店の2階で、お母さんにもんじゃを焼いてもらって食べる。
「あふっ
熱いけど、おいしい~」
私はご機嫌でもんじゃを頬張る。
けれど……
「あれ?
部長、どうしたんです?」
あんなに楽しみにしてた部長が、あまり食べてない。
ずっと、ふぅふぅしてる。
「ふふっ
もしかして、部長、猫舌ですか?」
私が尋ねると、
「悪いか!?」
と少し拗ねたようにも見える。
「いえ、悪くありませんけど…
ふふふっ」
私はこみ上げる笑いを隠せない。
「なんだ?」
部長のふぅふぅが止まる。
「ふふっ
かわいい~ と思っただけです。」
そんな私を見て、部長が目を逸らす。
「……うるさい」
「ふふっ」
いつもしっかりしていて、非の打ち所がない部長なのに、かわいい~!
今度は私が頭よしよし したい。
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