第二話 重罪

2/6
前へ
/35ページ
次へ
~10年前~ ??「警察だ!!動くなっ!!」 10年前の10月、警察は史上最悪の詐欺集団の潜むアジトを突き止め、乗り込むことに成功した。しかし、 「お前一人か?」 史上最悪の詐欺集団はネズミのようにすばしっこく、警察らは諦めムードにすらなりつつあった案件。当時警察になりたての彼しか張り切って取り組むのはいなかった。 詐欺集団。名は可愛らしいが、ただの詐欺師じゃないところが警察も頭を悩ました一件。 実はとある暴力団の半ぐれ連中らの仕業だった。無論、そいつらは組から追い出された身だが、逮捕となればその暴力団の捕獲にも手を掛けなければいけなかった。だが、警察は当時別の事件につきっきり、警察として許されざる失態ではあるが、誰も異論を唱えるヤツはいなかった。 だから、そこに乗り出したのは… ??「お前ら全員逮捕だ!!」 新米刑事の… 「誰だてめぇ…」 ??「神無月廉(かんなづきれん)」 「廉さんよ、ココが何処だか知ってて来たんだよな?」 相手は突然の来客、しかも警察がきたから、とてもじゃないが歓迎ムードには程遠い見ればわかるくらいの殺気を放っていた。 廉「あぁ、暴力団の半ぐれ、元暴力団だろ?」 「…。分かってんなら良いや、おい。殺れ!!」
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加