第8章 初めてのケンカ

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「私、何だか欲張りになってたみたいです。2年ぶりに先輩と再開してからずっと...」 先輩に想いを伝えることができて、無理やり先輩の家に上がり込んで、いろんな先輩を見ることができて、先輩が私を必要としてくれて...。 もっと一緒に居たい。 もっと先輩のこと知りたい。 もっともっと...って。 「2週間前も今も私の暴走でした。先輩に迷惑ばっかりかけて、大好きな人を泣かせるなんて私の方こそ最低です」 私は傍に居たいだなんて自分勝手な我侭ばっかりで先輩のことちゃんと見れていなかった。 この人だけは絶対に泣かせたくなくて、笑っていてほしくて、その為に傍に居たかったのに... 先輩は心を閉ざしたままで私は先輩を悲しませる事しかできなくて。 私がいない方が先輩は幸せになれるんじゃないだろうか? だから冷たい言葉で突き放してくれるなら私は救われる気がする。
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