第8章 初めてのケンカ

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「ねぇ?佳奈」 「何ですか?」 それでも会いたかったと言った先輩を少しだけ信じたくて私は先輩の言葉を待った。 「正式にさ、同棲してみない??料理は...任せるけど、家事は出来るだけ協力するし、ちゃんと仕事見つけるまでは私が家賃も払うから。ね?」 「先輩っ...」 「あと、佳奈はそのままでいいよ」 「えっ?」 「私には欲張りで最低な佳奈が必要みたいだから」 「っ/////」 ドックンッ そう言って照れくさそうに笑顔を見せた先輩に胸がこれまでに無いほど大きく高鳴った。 きっと私の顔は先輩よりも断然真っ赤になっているのだろう。 「ん?」 まったく。 本当にこの人は...。 どこまで行っても最低な先輩は私が先輩を諦めることも許してはくれないらしい。 これが全部先輩の計算で私を繋ぎとめて利用する為だったとしても...もういいや! 「はい!!」 私は最高の笑顔で返事をした。
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