第10章 隣に居たいなんて

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佳奈の瞳がこんなものが無くたって繋がっていられる関係でいたいとそう言っている気がした。 「佳奈はそれでいいの?」 佳奈のお願いということにしてこれを聞き入れているかぎり私達の関係はきっと変わらない。 きっと私自身変わる気がない。 「はい。私はいつだって今が一番ですから」 佳奈は自信を持ってそう答えた。 私はそんな佳奈をかっこいいと感じた。 いつだって自分の気持ちに正直だ。 そのせいでひねくれている癖にその気持ちには真っ直ぐなもんだから私はいつも振り回される。 それは私とは正反対で、自分には無いものをたくさん持っている佳奈のことを憎らしく思ったり時々羨ましく思ったりする。 全てを含めて魅力的な少女だと思わせる佳奈のことが。 私は佳奈をベッドに座らせると隣に腰をおろして真っ白なその膨らみに強く吸い付いた。 「んっぁ」 佳奈の色っぽい声に真っ赤な痕が残る。 「これでいい?」 私は佳奈の体に触れたまま訊ねると次の言葉を待った。
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