第10章 隣に居たいなんて

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佳奈は私の返事に何だか不満そうだ。 そんな事言われても...。 「スカウトでもされたの?」 「まぁそんな感じです」 「ふーん...」 「...」 うーん...。 これ以上何を聞けばいいのよ。 「んー。何か佳奈が水着とか着てカメラの前で笑ってるところとか想像出来ないのよね」 確かに佳奈は美少女だし、スタイルもいい。 そういった衣装だってよく似やうことだろう。 でも、他人に愛想を振りまいてカメラの前に立っている姿はどうにも想像出来なかった。 「そうですか?」 「正直、水商売やってるって聞いた時も驚いたけどね」 「先輩は自分を大切にしろとかそういう事は言わないですよね」 「んー。それは個人の選択だし...」 それに単に自分の関わりのないものには興味が無いだけだ。 私の人づきあいなんて昔からそんなものだ。 興味のあるふりをする事はあってもそれ以上のものはない。
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