第10章 隣に居たいなんて

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「はぁ...なんであんたはいつも...」 「先輩?」 そんなに嬉しそうなのよ...? 「なんでもない」 「えー!気になるじゃないですかぁ」 この子はそんな「もし」があったとしても私から離れていくことは無い気がする。 それが私の思い上がりだったとしても...。 けれど、その「もし」はきっと一生来ることは無くて私はこのまま一生騙し続けるのだろう。 どっちが正しいのかなんて分からない。 でも私には佳奈のような生き方はできない。 それが私の答えだ。 「それで結局そこに就職するの?」 「んー。そうします」 「ふーん」 何だか煮えきらない態度の佳奈に首を傾げる。 本当は乗り気じゃないとか? 「別に仕事にこだわった事ないですし、先輩と一緒に居られる仕事なら何だって良いんですけどね」 あとは給料が良い方が先輩にいろいろしてあげられますしと付け加える。
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