第10章 隣に居たいなんて

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「うーん」 私は大型ショッピングモールの家具屋の前で首を傾げていた。 視線の隅では佳奈が最新のベットと今まで使っていたというベットを見比べて「先輩はどっちがいいと思いますか?」と問いかける。 何となく流されてしまったがどうなんだろうか? いや、一緒に住むことになったのだから当たり前と言えば当たり前だ。 傍から見ればただの仲のいい先輩後輩としか見えないし。 今更浮気だどうのと言った所でどうしようも無い。 「本当最低だな。私」 このまま何となく流されてしまいそうで怖くもあった。 「先輩?」 ぼーとしていた私に佳奈は不審な目を向ける。 「いや、別に」 「先輩。最近考え事多いですね?。どうせ私がデートだなんて言ったから浮気になるのかとか考えてたんでしょう」 「うっ」 だいたい当たっている。 「先輩は考えすぎなんですよ。もっと気軽に動いても良いと思いますよ?」 佳奈はそう言うとクスッと笑った。
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