第10章 隣に居たいなんて

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「んっ...んん...」 必死で声を我慢する私に佳奈は私だけに聞こえるように耳元でわざとらしくクチュクチュと卑猥な音をたてる。 「はぁっん...せんぱい」 佳奈が色っぽい声で囁く。 そうなるともう映画どころじゃない。 幸い私達が座っているのは後ろから2番目で人から見られることは無い。 しかし、それをいいことに佳奈は大胆な行動に出たのも事実だ。 映画が始まってまだ30分ほど。 なんと耳を舐めたり噛んだりを繰り返すその行為は、それから映画が中盤に差し掛かるまで続いたのである。 しかも途中で服の上から胸を揉んできたりと散々だった。 そして、しばらくするとその行為に疲れたのか私に寄りかかって軽くキスを落とすとそのまま眠ってしまい何度起こしても映画が終わるまで起きなかったのである。 そのせいでこうして映画館に2人っきりという状態にもなってしまっている訳なのだが。
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