第1章 先輩キスして下さい。

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「小雪は親友だよ。それに...」 言おうとしたことに言葉が詰まる。 「それに私、彼氏いるし。でしょう?」 「っ!!なんで知ってっ...」 二年ぶりに会った後輩がそんなことを知っているなんて可笑しすぎる。 「だから言ったじゃないですか、先輩マスターの私に知らないことなんてないですよ!」 「っ//」 「だから深い意味なんてなくていいんで私にもキスして下さい」 「何でそんなことにこだわるのよ」 「キスしたら教えてあげます。どうですか?」 フッとからかうように笑った佳奈にあの頃の面影は感じられなかった。 何が人はそんな簡単に変わらないだよ... むちゃくちゃ変わってるじゃない。 「っ...分かったわよ」 ここは腹をくくるしかないと素直に頷いた。 不思議なことが多すぎる。 このままじゃあもやもやするどころでは終われない。
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