第10章 隣に居たいなんて

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「そうですか。では問題です♪」 佳奈は靴を脱いで家へ上がると手を後ろで組んでくるりと回ると上目遣いで私を見つめた。 「何でそうなんのよ...」 どうやら私の意見を聞く気はなかったらしい。 「第1問!私が笑ったのは嬉しかったから悲しかったからどっちでしょうか?」 「嬉しかったから?」 明らかに嬉しそうに笑っていてあれが空元気だったのなら怖いくらいだ。 「正解です。では第2問!どうして私は嬉しかったのでしょうか?」 「さあ?」 それが分かんないから聞いたんですけど...。 「んー。じゃあ大ヒントです。答えは一つじゃありません」 「はぁ...」 ますます分からない。 「先輩。夕食食べるの遅くなっちゃいますよ?」 佳奈はなかなか答えない私を急かせる。 でも、全く分からないのだから仕方がない。
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