第11章 先輩と家族

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数年して結婚という物が現実味を帯びてきたら私はしたいと思うだろうか? 私は子供の頃からそういった夢が無かった様に思う。 今まで家族という物にいいイメージが持てなかった為でもあるが。 ただ子供の頃から「幸せになりたい」それだけはずっと私の目標で言うなれば夢のような物だった。 なんて大雑把な夢かと笑われたって仕方が無いような夢だ。 現にその夢を掴む為にやきもきしたのは最初だけだった。 後はただ流されて結局、女の幸せは結婚だと言う大衆に呑まれて結婚をするのかなと思う。 みんな口を揃えてそう言うのだからきっとそれが幸せの形なのだろう。 私は目に見える、形のある幸せが欲しいだけ。 ただ歳をとっていく毎日に確かな「幸せ」が欲しいだけ。 だって、いくら手を伸ばしたって届かない物がある事ぐらい私だって知っている。 ーそれでも幸せになりたいと思う私は傲慢なのだろうか?
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