第1章 先輩キスして下さい。

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「と言うことで私、仕事の途中で来ちゃったんですよ。一旦戻りますね」 「今から?あんたの仕事って...」 「俗に言う水商売ってやつです」 佳奈は一瞬考えてからトーンを変えずに言葉を発した。 「はぁ?」 水商売って... 「まあ、先輩が一緒にいて欲しいって言うなら残りますけど」 さっきと同じ挑発的な口調だった。 「有り得ない」 「そうですね」 私の返事なんてどうでも良かったかのようにするっと答えた。 「朝まで帰って来ないと思うんでベット使っちゃって下さい。後、鍵は渡しておきますね」 それだけ言うと佳奈は準備を済ませ部屋を出ていった。 後には少し乱れたベットとこの部屋によく似合うシンプルな鍵だけが残された。
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