第12章 気に入らない

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薄手の寝巻から身体のラインが強調されて妙な色気を感じさせる。 そんな完璧な容姿の少女は口を半開きにさせて緩みきった表情をしていた。 全く...。 綺麗な容姿もこれじゃあ、あまりに残念過ぎる。 勉強は出来るのにアホだよなぁ...。なんて最近の佳奈の行動を振り返って考える。 「せんぱっ...だいすき.. っ」 そんな寝言が聞こえて私は溜息をもらす。 全く...どんな夢を見ているのか...。 私にはまだまだ分からない事だらけだ。 でも、きっと起きたら直ぐに忘れてしまうようなそんな、どうしようもなく平凡で変わり映えのしない夢だろう。 何となくそう思った私は半開きになっている佳奈の唇にキスを落として眠りについた。 ーその日は何だか変わり映えのしない夢を見たような気がした。
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