第12章 気に入らない

12/22
前へ
/251ページ
次へ
「どうしたんですか?」 「別に...///」 更にハテナマークでいっぱいの佳奈にそっぽを向く。 「ふーん?そうですか」 そんな私に佳奈は納得いっていないようだ。 昨日あんな事しなければよかった...。 そんな事言えるわけも無いけど。 最近はいろいろあり過ぎておかしくなっていたんだと思う。多分。 「もう体調は平気?」 これ以上詰め寄られても困るので話題を変えてみる。 「はい。先輩の看病のおかげでもうすっかり元気です」 「そう」 よかった。 私の雑な看病で悪化したりして無くて...。 「先輩...?」 そう思いほっと肩をなで下ろすと佳奈の目が輝やく。 「何よ…?」 「いいえ!何でもないです?」 にこにこと上機嫌になった佳奈が目に入る。 「はぁ...朝食にしよう」 このパターンは面倒臭いというのは経験済みだ。 私はそう言って聞き流す。
/251ページ

最初のコメントを投稿しよう!

39人が本棚に入れています
本棚に追加