第12章 気に入らない

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「それとも本当にキスしてくれたんですか?」 そんな私に佳奈は問い詰める。 「それは...」 「どうなんですか?」 佳奈の顔がどんどん迫ってきて逃げ道が無くなってしまう。 「...ずるい////」 後少しでも動いたら唇がくっついてしまいそうなほどに近づいた佳奈に分かってるくせにという言葉を飲み込んでそう呟く。 昨日の事を思い出して多分赤面してしまっていると思う。 これじゃあ答えを与えてしまっているようなものだ。 「先輩っ/////」 そんな私に顔を真っ赤にさせた佳奈が抱きしめてくる。 「佳奈?」 「全く...ずるいのは先輩ですよ」 そしてそんな声が聞こえたかと思うと背伸びをした佳奈がそのままキスを落とした。 少し強引にそれでもでも優しいキス。 「んっぁ」 どちらの物か分からない吐息が漏れてだんだん深くなるそれに溺れていった。
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