第12章 気に入らない

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いつもは佳奈が背伸びをしているのに私が背伸びをしているのは何だか変な感じだ。 膝立ちの態勢も少し辛くなってきて薄らと目を開けると物欲しそうな顔をした佳奈が瞳に映る。 そんな私と佳奈の視線が交わって完全に主導権を握られキスは更に深くなる。 太ももに置いた両手に少しぬるっとした甘い感触が満たされていくのが分かった。 息が苦しくなってきてついていくのがやっとな状態だ。 しかし、よくよく考えれば私はきっちり服を着ているのに佳奈は全裸で足を広げてキスしているこの状況って私が佳奈を襲ったように見えるんじゃ...。 「ちょっとっ..かなぁ!」 そう思いいい加減に離れようとするが佳奈の脚は器用に私を捕まえて離れることができなくなっていた。 「せんぱっ..もぉげんかっ」 そんな声が返ってきてだったら離しなさいよ!と思うが佳奈はいっこうに離れようとしない。
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