第12章 気に入らない

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時間が勿体ないとしばらく続いたこの可愛い、可愛いくないの論争を終わらせる。 段々と何が言いたかったのか分からなくなっていた。 何でこんな話に?と首を傾げてしまいそうだ。 何だか佳奈の思い通りの展開になっている気がして気分が悪い。 「もうこんな時間...っ!先輩!早くしないと仕事に遅れちゃいますよ!!」 そう言った佳奈に急かされて急いで朝食を食べると足早に家を出た。 結局、反省して無い気がする。 行ってきますのキスだ、なんだと言って結局キスされたし...。ほっぺにだけど。 「はぁぁ」 私はついつい溜息をもらす。 もうしない...ねぇ そんな簡単に口に出してしまえる佳奈が何だか憎らしった。 あんな顔して...。 好きだって言ったくせに...。 「気に入らない」 私はそうぽつりと愚痴をこぼした。 ー何だかとてつもなく気に入らない。
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