第13章 終わりと始まり

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第13章 終わりと始まり

普段は聞こえもしない時計の音が響き渡る自室。 それよりも早く動く鼓動を落ち着けようと1人深呼吸をする。 あのプロポーズからちょうど1週間の今日、私は光に返事をする。 返事がしたいと電話をするのも緊張したが、今日になってから私は緊張で張り裂けそうだった。 光が家に来ると言ったのでこうして自宅で待っている訳だが失敗だったかもしれない。 外に出た方が少しは気持ちが落ち着いたかも...。 ピーンポーン 来たっ チャイムがなって私は玄関へとかけていく。 「光、いらっしゃい」 「お邪魔します」 光はそう言って微笑むと家へあがる。 「何か飲む?」 私はそのままリビングに通すとそう尋ねる。 「いや、いいよ」 「そう」 そう返事をすると私達はそのままソファーに向かい合って座った。 「...」 「...」 無言の状態が続く。 どうしよう...。 私が話し出さないといけないことは分かっているんだけど光を目の前にして私の緊張はマックスで言葉が出ない。
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