第14章 アップルパイと

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周りは浴衣姿の人達で溢れかえっているがその中でも一際目立っている。 すれ違う男がちらちらと視線を送っている。 佳奈は全く気にしていない様だけど。 「はぁ...本当佳奈って美人よね」 こうやって隣を歩いていると改めてそう感じる。 「ごほっ...ヴごっ...なっな、な/////何言ってるんですか!」 隣を見ると物凄い勢いで佳奈がむせていた。 大丈夫だろうか...? 「いや、浴衣似合ってるなーって」 思っただけなんだけど...と佳奈の呼吸が落ち着くのを待って答える。 「そ、そんな事ないです!/////先輩の方がむちゃくちゃ似合ってますし!!」 佳奈はしどろもどろになって狼狽している。 私の事は可愛いだの似合ってるだの散々言っていたくせに。 「もしかして照れてる?」 「そ、そんなんじゃないです!///」 「ふーん」
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