第14章 アップルパイと
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私1人で行っていたら確実に巻き込まれている...。 そんな事を思いながらも佳奈はぐいぐいと進んでいく。 当然のように繋がれた小さな手は冷たくて気持ちいい。 普段なら気になる周りの視線も気にならなかった。 ただ、目の前で小さく揺れる髪飾りに目を奪われて人混みをかき分けていった。 ー何だか気恥ずかしくなって手を離したのは最後の花火の音が鳴り終わった後だった。
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