第15章 彼女と彼女

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それって...///// 「思い出しました。これ夢じゃないですよね...?」 本当はまだ眠っていて昨日から続く夢を見ているんじゃないだろうか? どうしても疑ってしまう。 でも、キスされた時の唇の感触は本物だった。 「まったく...どんだけ疑えば気が済むのよ」 「だって!信じられなくて...」 先輩が私の彼女だなんて...。 「まったく佳奈が言い出した事じゃない」 先輩は呆れたように溜息をつく。 「先輩が私の事を好き...」 「前よりは。ね!」 前よりは...。充分すぎる答えだ。 どうしよう。 実感したら今まで以上に先輩でいっぱいだ。 「って佳奈!?」 「先輩...っ」 気が付くと大粒の涙を流していた。 驚く先輩に抱きついた。 先輩は抱きしめ返してくれた。 「先輩せんぱいせんぱいせんぱいっ!!/////好き大好き!!」 何度言っても言い足りない。 好き好き好き...大好き。 「私も」 先輩のその一言で私の世界はキラキラと輝き出した。 ー先輩が大好き
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