第15章 彼女と彼女

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「じゃあ詳しい事はまた決まり次第連絡するから」 「はい。ありがとうございます」 そう言って頭を下げる。 またよろしくね?と言って羽山さんは足早に去っていった。 忙しい人だなぁと後ろ姿を見送る。 グラビア界の寿命は短い。 22の私でも今がピークぐらいなものだろう。 だから新人の私にも少し名前が売れれば仕事が入るわけなのだが...。 「将来仕事どうするかな」 うーん。と首を捻る。 タレントとして活動していく人。 結婚して辞める人。 AVや身売りに流れる人。 全く別の職につく人。 中には羽山さんのようにキャリアをつんで本当の夢を叶える人もいる。 「夢ねぇ」 私の夢は先輩の心を射止める事だ。 以前先輩にそう言ったら呆れられてしまったが私の本気の夢だ。 そんな私の大きすぎる夢も、これから先の人生も。 どれをとっても相変わらず不安定だなぁと感じる。
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