第2章 初デート

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「どうですか?」 未だに服の裾を放していなかった佳奈の指が裾の隙間から入り込む。 光には見えないように佳奈の指が私の肌を撫でる。 ただそれだけの事なのにいやらしく感じるのはやっぱり昨日のことがあったからだろう。 「そうねぇ...」 この子との会話は成立しない。 とにかく光に怪しまれないように自然に振る舞う。 離そうとしない私に気を良くした佳奈はさらに足をくっつけてきた。 「嫌ですか?」 急いで足をずらした私に佳奈は肌を撫でていた指を離すと上目遣いで尋ねた。 もちろん答えはNOなわけだが光や夏目さんの前で何の理由もなく断れないことを分かっていて言っている。
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