第2章 初デート

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「お待たせいたしました」 さっきよりも若い店員が声を発し、佳奈の前にカレーライスを夏目さんの前にはアイスティーが置かれた。 「あれ?夏目さん...それだけですか?」 私は不思議に思い尋ねた。 「ええ、さっき昼食は食べたから」 「あ、そうなんですか」 佳奈の方を見ると手を合わせてからカレーを食べていた...が、明らかに少しづつ食べているため全く減っていない。 その代わり佳奈の前に新しく持ってきたはずの水が空になっていた。 そういえば佳奈は昔から辛いものが苦手だった気がする。 カレーライスをちょびちょびと食べる佳奈に違和感を覚える。 「どうしたの?松浦さん、お腹いっぱい?」 それを不思議に感じた光が声をかける。 「はい、思ったより食べれそうにないです。先輩、食べてもらえないですか?」 速く食べることに必死だった私は自分の分を既に完食していた。 光のお皿にはまだ半分位のパスタが残っている。
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