第2章 初デート

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映画館を出てから光はさっき見た映画の話を楽しそうに話している。 そんな光を見ていると微笑ましい気持になる。 これはデートだ。 大切な彼氏との初デートを後輩に邪魔され、そのうえぼうとしていたんじゃ勿体ない。 そう言えば明日はお互い早くから仕事がある。 もうあまりデートしている時間はない。 「光っ!あのね今日本当にありがとう...すっごい嬉しかった」 私は光の手を軽く握る。 「颯那///!?」 驚いて立ち止まった光の手を引いて軽くふれるだけのキスをして微笑んだ。 「へへっ、ファーストキスだね」 私と光の初めてのキス。 光の顔が真っ赤に染まっている。 純粋... 「あ?ぁ俺からするつもりだったのに」 光は恥ずかしいのか私を見ようとしない。 「光??」 ちゅっ 「へっ?」 からかうようなつもりで光をのぞき込むと今度は光からキスしてきた。 「お返し///」 光はそう言うと恥ずかしそうに微笑んだ。 「っ///」 ただそれだけの事が愛おしい。 「颯那..好きだよ」 「私も」 きっとこれが好きだという気持ちなのだろう。 私はそう考えた。 でも、光との初めてのキスは自然と佳奈とのキスを思い出させていた。
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