第4章 アップル味の

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慣れというのは恐ろしいもので、最初の頃の嫌悪感はかなり薄れていた。 佳奈は私の舌に絡めかえしてくる。 「はっ..んぁ」 どちらかも分からない吐息が混ざり合う。 今日は私が屈んでキスをしているためいい加減態勢がきつくなり態勢を戻して唇を離そうとする。 すると佳奈は背伸びをして私を追いかけてくる。 「はっぁ..んか..なぁ」 唇の柔らかい感触と甘いりんごの香り、華奢な身体と微かに揺れるサラサラの髪の感覚がだんだん心地よくなってきている自分に気がついて佳奈から離れる。 唇から銀色の糸がひいて切れた。 「先輩、舌絡めてくるなんて今日は積極的ですね。しかも自分から」 佳奈は目を見開くとそう言ってからかった。 「別に。あんたが軽く合わせるだけはキスじゃないとか言うから...」 「そうですか。先輩のそういうところ好きですよ」 「あぁ...そう」 本当にこの子の考えていることは分からない。
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