第5章 雑談会

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第5章 雑談会

「神戸間颯那さん」 「えっ!?」 家を出ると鍵を閉める間もなく話しかけられ驚きで心臓が止まりそうになった。 透き通るような綺麗な声。 整った顔立ちに見事なプロポーション。 「夏目...さん?」 そこには一度会ったら忘れないであろうものすごい美人が立っていた。 どうしてこの人がこんなところに? そう不思議に思い辺りを見渡す。 「佳奈はいません。今日は神戸間さんにお話があって来ました。」 「私に...?」 「はい。」 まっすぐに私を見つめて答えた夏目さんに佳奈の面影が重なって嫌な予感しかしない。 「あなた...佳奈のことどう思ってるんですか?」 「え?」 予想外の質問に声が漏れる。 この間初めて会った時には殆ど言葉を発しなかった彼女が今日はよく喋る。
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