第6章 誕生日

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第6章 誕生日

「To?颯那 誕生日おめでとう From?光」 朝1番に携帯を開くと光からのそんなメッセージが届いていた。 今日は朝早くから電話をする時間もないかもしれないと言っていたが何だか嬉しい。 普段はメールをしない光からの不器用なメッセージに胸を打つものがあった。 「To?光 ありがとう^^* 仕事頑張ってね! From?颯那」 私はすぐに返信する。 そしてこの間のようなことがないように登録したアドレス... 松浦佳奈の名前を探すがメールも不在着信も見当たらない。 自然と溜息がもれ、がっかりしている自分がいることに気づく。 どこかで期待していた...? 馬鹿な... 何で私が。 光からのメッセージがあったことよりも佳奈からの連絡が何もないことの方が私の頭を占めている。 そんな資格なんてどこにも無いのに。 きっとこんなのは一時の迷いだ。 そうじゃないと困る。 ーだって今日はただの誕生日なんだから。
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