第6章 誕生日

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佳奈は私には目も向けずに歩いて行く。 そこに私なんか最初からいなかったみたいに。 気が付かなかっただけなのかもしれない。 でもそれが全ての答えのような気がした。 孤独感に押しつぶされて私の心は冷たかった。 そんな自分を隠すようにその場をあとにした。
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