第6章 誕生日

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「っ...やっぱりそうなんですね」 声を荒らげたかと思うと肩に体重がかかりそのままベッドに押し倒される。 強引に唇を奪われ香水とは違う甘い香りが私を包む。 「んはぁっ..」 いつもとは違う荒々しいキス。 許可なくキスされたのは初めてだった。 強引に舌を絡ませてくる。 「っちょっと...何なのよ」 何とかして少しの隙間をつくると酸素を求めて大きく息を吸い込んだ。 「先輩...」 佳奈は私を必死に見つめると震える声で私の名前を呼んだ。 ドキッ 佳奈の瞳には必死で堪えた跡のある大粒の涙が今にも零れ落ちそうに溜まっていた。 「佳奈...?」 この子の考えることはいつも分からない。 佳奈の初めて見る涙に驚きが隠せなかった。
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