第7章 後輩の幸せ

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「そういう先輩はどうですか?今幸せですか??」 あの時のように後ろで両手を組むとニコッと笑って少女のように尋ねた。 「さぁ?幸せなんてそう簡単に分かるもんじゃない」 「そうですかねぇ...」 佳奈にはきっと分からない。 だって私はこの子の考えていることはいつも分からないのだから。 「先輩は考えすぎなんだと思いますよ??私は美味しいものを食べたら幸せだし、好きな音楽を聴いたら幸せです。それに大好きな人の傍に居られることが何よりの幸せです」 幸せなんてそう思っちゃった物勝ちなんですからと付け加える。 佳奈はこれ以上の物は望んでいないのだろうか? ただ傍に居られるだけでいいだなんて私には絶対に言えない。 だからか私はこの子に聞いてみたくなった。 「愛されなくてもいいから嫌われたくないか、嫌われてでも愛されたいか、佳奈が選ぶならどっち...?」
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