第8章 初めてのケンカ

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「は?」 「だから先輩のことろしか私には帰る場所なんて無いんですよぉ!!」 仕事も辞めちゃいましたしと付け加える。 「はぁぁぁぁ!」 「お願いしますぅ!!」 そう言うと料理していた手を止めて佳奈は私に頭を下げる。 「はぁ...あんた馬鹿でしょ」 話にならない。 「でも、優しい先輩は私を見捨てたりはできませんよ」 私が優しいだなんてまったく何処を見て言っているのだろうか? 「絶対に嫌」 「そんなぁ!!じゃあ私これからどうすればいいんですかぁ!!」 「そんなん自分で考えれば?」 「っ...」 だいたい私頼りに仕事も辞めて家も出てくるなんて都合よすぎだし。 だいいち私はそんなにお人好しじゃない。 「ぅぅっ...先輩の人でなしっ!!」 佳奈はそう言い放つと夜ご飯の支度も途中のままで飛び出していった。 「何なの、あいつ」 仕事が見つかるくらいまでは泊まらせてあげようと思ってたのに...。 「もう、知らないっ!!」 私はそのままベットにダイブした。
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