第8章 初めてのケンカ

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私はいつものように会社に出勤して適当に夕食を食べて毎日を過ごした。 そんなこんなで5日がたった。 私の家にはまだ佳奈の荷物が丸ごと残ったままだ。 どうせすぐに泣きついてくると思っていたのにその間佳奈からの連絡は1度もなかった。 その分、最近は光が家に来るようになった。 今だって外で食事を済ませた後、私の家で光がくつろいでいる。 「そういえば俺達っていつも外食だよな」 「えっ?そうだね」 「颯那の手作り料理とか食べてみたいなぁなんて」 光はイタズラ好きの少年のような顔で私を見る。 「私が料理苦手なの知ってるくせに」 「知ってるけどさっ」 ちょっと拗ねた顔をしてみると分かりやすく落ち込む。 素直な反応についつい嬉しくなる。 佳奈と再会してからはずっと佳奈が作っていたものだからただでさえ無い料理のウデが更におちてしまっているだろう。 でも、私が料理を苦手なとこを分かっていても私の手料理が食べたいと言ってくれることが何だか嬉しかった。
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