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ついて行った先は古びたアパートだった。
ギシギシと音のなる階段を登って一番手前、佳奈はその部屋を開けた。
「狭いですけどどうぞ」
それだけ言うと小雪を部屋の隅にあったソファーに寝かせた。
「お邪魔します」
靴を脱いで部屋へあがる。
部屋の中は綺麗に整頓されていて思いのほか立派な家だと感じさせた。
「私の部屋そこの突き当たりなんでそこで待ってて下さい」
「あ、うん」
佳奈の事だからもっと女の子らしい部屋を想像したがそんな予想に反して、シンプルな部屋だった。
ベットもクローゼットも木製の飾り気のないものばかりだった。
「先輩、お風呂入りますか?」
部屋を見渡していると佳奈のそんな声が聞こえた。
「あぁ、いいよ今日は疲れたし」
「そうですか」
そう言うと佳奈はクローゼットを開けて何やら探している。
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