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「未来から! おっそろしい! あれっ? ストーカーってなんですか?」
「女の子に執着して追い回したり、盗撮したり、盗聴したり、いたずら電話して喜ぶ変態のことよ。今じゃ犯罪者として認知されているの」
「ゲロゲロ! キモ~! でも、どうして部下を派遣してやらせなかったんでしょう? 未来の総理大臣でしょう?」
「来たのは部長時代の北沢ね、部長クラスじゃ未来へエージェントを送るような権限はないわ。よほど麻子さんに執着してたんでしょうね。で、北沢と直樹が対決したんだけど……」
「どうなったんですか?」
「包丁を持った北沢を階段から蹴り落としたちゃったの」
「いい気味じゃないですか!」
「冗談じゃないわ、息子を人殺しにする気?」
「ええ! 北沢さんは死んでしまうんですか! やった! だったらテロなんかやらなくていいじゃん!」
「そうはいかないわ、北沢が総理でなくなるだけで、タイムマシンの大量生産は止まらない。ほかの人間が計画を継ぐだけなのよ、それだけじゃないわ」
「なにかあったんですか?」
「それがややこしいことになってくるわけ、あきらかに息子が殺した死体があるのに、とうの本人はピンピンして出社してきたらミステリーだわ」
「なんで? あっ! そうか! 殺されたのは未来の北沢さんだから!」
「で、被害者の身元が不明でも殺人には違いないから、直樹は逮捕されてしまう」
「ゲロゲロ! ヤバいじゃないですか!」
「だから、この作戦を成功させないとダメなのね」
「ええ! 息子さんを助けに行かないんですか?」
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