fatal affection

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「ふむ、まったく何が何だか分からないが、どうすればいいんだ?」 「あなたはいずれ選択を迫られる。そのための気づき、間違った方を選ばないためのそれ」 「人生なんて選択の連続だろう。アジフライかエビフライか、どっちを選べば外さないかということか?」そう言うと今度の彼女は睨みつけてきた。 「ねえ、あなたは私が何者なのか知りたいんじゃないの?」 「そうだね。出来ることなら」 「本当にどうしても知りたい?」僕はうなずいた。その様子を見て彼女はやれやれ、と少し気落ちした様子だった。 「それはね、あんまり意味のない質問なの。少なくともこの場では。まあ今のロメオには少しは意味があるのかもしれないけど」 「いいから、君は僕にとって一体どんな存在何だい?」 「私はロメオが迷っているから存在するの。手助けをするための私がいてここがある。もう少し具体的なことを言うと、その極めて思い切った献身をしたものでもあり、ありとあらゆる慈愛を受けたものでもあり、あるいは極めてミステリアスに思っている存在でもある。どうとらえるのかはロメオしだいよ」彼女がそう言うと僕は完ぺきに訳が分からなくなった。 「待ってくれ、少し今の僕は混乱している。分かるような分からないような」     
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