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チュパカブラvsアナコンダゾンビ
水辺の近くでエイムズは部下を率いて厳戒体制を敷いていた。
すでに銃を構えた兵士がキャンプ場のあちこちに配置されていた。警察はすでに引き上げていた。
「全く、こいつはコトだぜ」
大柄なエイムズは銃を構えて、周囲を見回していた。
「任務も大事だけどよー、人命も優先だぜ」
「うるせえ、ジョン! わかってる!」
「エイムズ隊長!」
兵士の一人がエイムズに駆け寄ってきた。
「侵入準備できました!」
「ん、よし行くぞ! ジョンはキャンプ場周辺を頼む!」
「ああ、わかった」
ジョンは軽い性格のようだが、今この時は緊張が全身に満ちていた。
「……うわ、うわあ!」
突如として悲鳴が上がった。場所はキャンプ場裏のグラウンドだ。地に開いた穴の底から、侵入した兵士が発した悲鳴だろう。
「た、助けてくれー!」
クリスタル湖の水辺からも悲鳴が上がった。浅瀬から姿を現した長大な生物が、兵士に襲いかかったのだ。
「こ、この化物めー!」
火炎放射器を手にした兵士が長大な生物に炎を吹き付けるが、ぬめりを帯びた体表にはさほど効果はない。
「やべ、こりゃ死ぬかも」
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