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チュパカブラvsアナコンダゾンビ
秘密基地勤めの兵士達は大騒ぎだった。
「あ、もうこんな時間……」
アナスタシアと話し込んでいたアランだが、ふと時計を見れば、一時間以上も経っていた。
「あら、用があるの?」
アナスタシアは幾分、寂しげだ。
「そ、そういうわけじゃないんだけど」
アランは周囲を見回した。クリスタル湖を訪れた観光客ばかりで、母の姿はない。ホテルのルームキーも、スペアを持っている。心配はないのだが。
「ね、ねえ場所変えない? 水辺に行ってみようよ」
「そうね」
アナスタシアは嫌な素振り一つ見せない。アランの必死の勇気が、彼女の心を動かしているのだ。
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