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チュパカブラvsアナコンダゾンビ
騒然となったクリスタル湖のキャンプ場。
部屋に戻ったアランがカーテン越しに窓から外を眺めると、軍用車も到着しているではないか。
警察とは違う威圧感が銃を構えた軍人らに漂う。
「一体、何が……」
不安がる母をベッドに横にし、アランは携帯電話を取り出した。非常時のみ許された父の電話番号をコールする。
祈るように呼び出し音を数えるアラン。そして電話は繋がった。
“……アランか”
「父さん、クリスタル湖で何が起きてるの?」
アランは母がいる部屋から出て、話しこんだ。
“……アラン、父さんはな、国家機密を知っているんだ”
「え、何だって?」
“地球外生命体…… やつを我々はチュパカブラと呼んでいる”
「チ、チュパカブラ?」
“アラン、クリスタル湖のキャンプ場が何十年も閉鎖されていた理由がわかるか?”
「え、殺人鬼が何人も殺したからって………」
“違う。真実はな、チュパカブラという地球外生命体が出現したからだ。軍はチュパカブラを捕らえ研究してきた…… そしてチュパカブラの細胞から培養した特殊な薬品によって、無敵の兵士を作る実験をしていた”
「え、そんな事が……」
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