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チュパカブラvsアナコンダゾンビ
クリスタル湖は美しい湖だ。避暑地として、キャンプ場としても知られている。
そのクリスタル湖のキャンプ場に夜が来た。
「綺麗だよイライザ」
「あなたも素敵よう」
クリスタル湖の波打ち際で、月光に照らされるバカップルは戯れていた。
「カモン、ベイベ!」
「オッケェ?イ」
イライザは水着を脱ぎ始めた。巨乳な彼女の裸身が月光にさらされた時、異形の影が近づいてきた。
「……は!? いやあああ!」
イライザの悲鳴が夜空に響いた。
しばし後には、気絶したイライザが取り残され、男の姿は消えていた。
**********
クリスタル湖のキャンプ場はにぎわっている。
中学生のアランも母と一緒にキャンプ場を訪れていた。
「父さんは来れないんだ……」
アランは残念そうだ。いつもそうだ。軍で研究開発に携わる父は、ほとんど家にいない。この夏の休暇は家族三人で過ごせると期待していたのに。
「お父さんを恨んじゃ駄目よアラン」
「……」
「アラン?」
そこで母は気づいた。アランの視線の先には、日よけの帽子をかぶった、白いワンピース姿の少女がいる事を。
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