1.咲き誇る花のように恋したい 光輝×麻衣

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1.咲き誇る花のように恋したい 光輝×麻衣

Side Mai きらきらと煌めく雨上がりの木々を私は見上げた。 いつの間にか、冬に散っていた木の葉が息吹きだしていた。 私の心とは裏腹な、キラキラとした眩しさに私は小さくため息をついた。 言葉にできないこの思いを抱え続けたこの日々を、私を笑顔で隠す事しかできない。 榊原麻衣、今年26歳になる私は、総合病院の近くにあるフラワーショップに勤めている。 特に目立つところも、秀でたところも何もない人間だ。 160㎝の身長も肩までのブラウンの髪も、そして性格も何もかもが普通だと思う。 そして日曜日のこんないい天気の日に、ただ向かう場所は本屋。 ふと目に留まった不動産屋の案内を見ながら、いい加減に実家をでて一人暮らしをしようかな。そんな事を思いながら歩いていると、ふと後ろから聞こえた声にびくりと肩が揺れた。
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