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宇宙人の逆襲
「小生の父がいかがいたしましたか!?」
「だってねえ、あなたのお父様ねえ……」
天女春日局の長い話が始まろうとした時、宇宙人(そらじん)の女闘士三人が新たに場に降りてきた。
「む!?」
「ちょっと、話は始まったばかりよ!」
「今は大事なところですので!」
十兵衛は天女春日局と女闘士――名をミリアという――を背にかばい、新たなる挑戦者をにらみすえた。
女は三人、横に並んでいる。
中央に立つ女は、少し前に出ていた。
黒塗りの巫女衣装のような衣服を身にまとった、緑色の髪の美女である。
ぬっぺらほふの中にいた女だ、と十兵衛はすぐに気づいた。どうやら彼女が宇宙人(そらじん)の首領らしかった。
「▲◎▼#◇↓△?」
もう一人の女が十兵衛に敵意の眼差しを向けながら、首領の女に問いかけている。
(でかい……)
十兵衛は二人目の女闘士を観察した。
一人目のミリアと同じく、後世に言うビキニ姿の長身の女だ。
身長は百九十センチを越える。これほどの巨女を十兵衛ははじめて目の当たりにした。
背丈だけではない。女の引き締まった筋肉はどうだ。鍛えられた兵法家――
否、戦国の大剛の士。
そのような形容の似合う巨女であった。
「何よ、あのおっぱい魔人は!」
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