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「ずっと先輩のことが好きでした!僕とお付き合いしてください!」
心臓が痛いくらいに跳ねている。緊張で口がカラカラだ。情けないことに少し震えているし、おちんちんがギューっとする。
無理もない。僕にとって生まれて初めての愛の告白だから。
放課後、二人きりの文芸部の部室で僕は先輩に告白したのだ。
「返事は待ってくれ!」
先輩はそう叫ぶと足早に部室から出ていった。
僕は引き止めることもできずに、ただ黙ってその後ろ姿を見送るだけだった。
これは脈アリなんだろうか、それとも脈ナシか。僕の乏しい恋愛経験では答えは出そうにもなかった。
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