小さな食の冒険だ!

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小さな食の冒険だ!

必ず帰って来ると信じていた… 親が居なくて今日で一週間。 姉が居るから生活には不自由していないけど、子どもながらに何か物足りないと思う様になる。静けさもテレビを観て紛らわす、あ!そう言えば…ふと思う。 学校の家庭科の授業で習った白玉団子を思い出す、ケーキより和菓子が好きだから買うより作ってみようーと、自分家で作ってみる。 近所に小さなスーパーがある、そこで材料を揃えよう。 手紙と一緒に置いてあった、五百円札を片手に家を出る。 子どもの目線、スーパーまでは誘惑だらけでスーパーまでは10分くらいだけどそこは子どもだから道草名人で、行き帰りで1時間かかった。 寄り道過ぎて歩き疲れて一息つく。 テレビを観るけど目的があった事を思い出す。 あ、そうだ!団子作んなきゃ… 台所へ向かい、買い物袋をゴソゴソと白玉粉の裏にも作り方が書いてあるからどれどれと解読中。 ボールとかき混ぜ道具、白玉粉を開封するとひと時の忍者気分。煙の中でシャカシャカと水を足してかき混ぜる。 少し時間を置く間、アルミ鍋にも水を張りコンロに置いて火を点ける、 またボールの中をシャカシャカする、木工用ボンドみたいになってきた。     
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